梅雨のある福井では、本来良質な小麦は育ちません。しかし、福井県立大学生物資源学部による品種改良にて、地場産の良質な小麦が栽培されるようになりました。この地場産小麦の旨みを引き出すため独自製法の自家製麺により、こしのあるツルツルとした食感の中華麺に仕上げました。

精進料理には昔から「うどんを食す」という言葉があり、うどんのようなしっかりとした噛み応えで、噛みしめるごとにこむぎの甘みや旨みを堪能できます。

実り豊かなこの地で採れる、山河の恵みをふんだんに取り込んだ、贅沢な中華スープ。地場産のニンニク、玉ねぎ、ニンジンなどを使用し、九頭竜川で捕れた天然鮎を焼き干した「焼きがらし」でダシをとり、鶏がらやミート脂でコクを出し、あっさりとさっぱりとした自家製麺の中華麺の味を引き出すスープに仕上げました。

動物系のダシを一切使わない和風スープは、昆布をふんだんに使用することで、醤油の旨みを引き出し、中華麺との相性を考慮したものに仕上げました。

大本山永平寺の麓ということもあり、精進料理としても食べることのできる、スープに仕上げました。